独学で簿記2級・3級に合格した人の勉強法【キャリアプランつき】

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簿記2級・3級は大学生やビジネスマンに人気の資格試験です。

難易度もそれなりにありますが、独学でも十分に合格できる資格になっています。

この記事では、簿記2級・3級を取得するメリットから、合格者の勉強法のまとめまでを解説します。

また、特に20代の方にオススメの転職方法もまとめているので、資格の取得とともにこちらも参考にしてください。
>>>失敗したくない20代の転職にオススメの転職サイトと転職エージェント【第二新卒にも】

簿記2級・3級のメリットとは

簿記2級・3級を取得するメリットは以下の通りです。

  • 就活・転職に有利
  • 昇進や経営人材への登用に有利
  • 個人・所属組織の財務構造を大まかに理解することができる

実は簿記2級は最もコスパの良い国家資格とも言われているほど、勉強時間に対するメリットが大きい資格です。

簿記2級を持っている人材は、経理や財務としてのポジションはもちろん、経営における意思決定に必要な基本的な会計知識を持っていると評価され、ビジネスにおける多くの場面で重宝されます。

特に、時間のある大学生のうちに取得しておくと、就職活動でかなり有利に立つことができます。

また、大学生のうちは、ビジネスに直接触れる機会が少ないため、会社の経済活動を会計面で勉強しておくと、社会の仕組みが大まかに捉えられるようになってきます。(日経新聞なども読んでおくと、さらに関心も深まるでしょう)

さらに、将来的に独立したり、フリーランスになった際には、経理や財務として働いていなかったとしても最低限の会計知識を持っていると役立つ場面は多々あります。

税務面は税理士さんに頼むとしても、議論のベースとなる知識を持っているかいないかでは、効率が全く変わってきますし、自身のおかれた状況に対して最適な意思決定をすることも難しくなります。

今は会計ソフトが発達しているから会計の知識が必要という意見もありますが、会計ソフトに意思決定はできません。

ビジネスマンとして働く上では、最適な意思決定をするために、基本的な会計知識が必要なのです。

標準的な勉強時間は250〜350時間、合格率は15〜30%

試験の概要をみていきます。

簿記検定は年に3回実施されており、受験者数は毎回5万人以上いる規模の大きな試験です。(日商簿記2級)

一般的に、独学で簿記2級を取得するために必要な勉強時間は250〜350時間と言われています。1日3時間で約3ヶ月程度ですね。

これは、簿記3級レベルの知識を持っている人であれば、100時間分程度は短縮できます。

よく3級に合格してから2級を受けた方がいいか?という質問がありますが、ゼロからでも2級の前提知識は100時間程度で習得できると考えると、いきなり2級を受けてもまったく問題はありません

合格率は年度によってだいぶばらつきがあるのですが、近年は15〜30%で推移しており、決して簡単な試験ではありません。

独学での合格者も多いですが、スクールに通う方もいらっしゃいます。いずれにせよ、独学で合格するつもりなら効率的な勉強法がカギになります。

独学で合格した人たちの勉強法

簿記に限らず、資格試験の勉強法には「型」があります。合格者の勉強法には一定のパターンがあるので、勉強を始める前に、勉強計画の全体像を知ることが肝要です。

ここでは、簿記に関してなんの知識も持たない人が、ゼロから簿記2級に合格するまでを想定します。

専用の電卓を購入する

さて、勉強法と題しましたが、勉強を始める前にやるべきことがあります。

それは簿記試験に適した電卓を購入することです。

簿記の試験は計算力(計算スピード)が重要になります。そのため、計算道具となる電卓には手を抜くことはやめましょう。家庭用電卓ではうまくいきません。

基本的にはカシオかシャープなどの電卓が使いやすくて良いと思います。

購入のポイントは12桁以上の表示ができる電卓を選ぶことです。

実は2級までは10桁の電卓でも事足りると言われていますが、後々の簿記1級試験や公認会計士試験、実務などをみすえるのであれば、ここで変にケチるよりも、最初から12桁の電卓を買って手に馴染ませる方がいいです

オススメは以下です。

簿記3級の勉強

まずは簿記2級の基礎となる、簿記3級の知識を身に付けましょう。

簿記3級の基礎が理解できていると判断する基準は、巻末の問題集で7割程度正解になります。

2級の試験は、3級の知識が前提になりますが、テストで7割取れていればおおよその理解は進んでいますし、2級のテキストで重複して学習するところもあるため、効率を重視して次に進んで大丈夫です。

簿記3級のテキストに関しては、こちらがおすすめですね。

わからなくなったら戻れば大丈夫なので、思い切って2級の勉強に進みましょう。
効率よく勉強する人ほど、じっくり勉強するよりも薄く何度も繰り返す勉強法をとっています。

簿記2級の勉強のポイントとおすすめテキスト

簿記2級の勉強のポイントとして、まずは工業簿記を固めるべしという点があげられます。

商業簿記は3級の知識の延長なので、比較的スムーズに学習を進められるはずですが、工業簿記は商業簿記とは勝手の違うものなので、なれるまでに時間が必要です。

また、実は工業簿記は問題が複雑なだけで、求められるのは知識よりも計算力です。

そのため、早めに対策することで比較的早く得点源にすることができます。

まずはしっかり工業簿記を固めるために、テキストを何度も学習して、過去問で7割取れるレベルになってから商業簿記に移るのがいいと思います。

それでは、テキストの紹介です。

人気のテキストはこちらです。解説部分は漫画形式になっていてわかりやすいです。

テキストは必ず最新版を使ってください。特に2019年からは2級の出題範囲が増えました。
過去のテキストでは試験範囲に太刀打ちできなくなってしまいます。

テキストは複数購入される方もいますが、基本的には一つだけで大丈夫です。
どうしてもテキストが合わないなどの理由がなければ、一つのテキストで最後まで勉強します。

紹介した「スッキリわかる」シリーズですが、DVDによる解説のついたバージョンも発売されたようです。

テキストを読んで自力で理解するのが難しい、あまり理解できなかったという方は検討してはいかがでしょうか。

簿記2級のテキストを回す

続いては具体的な勉強法です。

まずは2級のテキストを1周分通して読みましょう。例題レベルであればすべて解いてみます。

この時点では問題がうまく解けなくても問題ありません。繰り返し勉強して定着させていきます。

一通りテキストを終えたら、今度はもう一度最初からテキストを読み直します。

ここでのポイントは、テキストの解説文を読む前に、まずはその章の例題を解いてみることです。

こうすることによって、自分に知識がどれだけ定着しているか(あるいは定着していないか)を実感するとともに、「特定の分野の問題がどのような形式で問われるのか」を確認した上でテキストを読むことになるので、スムーズな理解に繋がります。

2周目を終えたら力はだいぶついてきています。
過去問題の演習で力試しをしましょう。

過去問題集を繰り返し解く

過去問演習では、必ず時間を計ってください

簿記試験では計算力(計算スピード)が合否を分けるので、しっかりと制限時間内で回答できる癖をつけましょう。

過去問題集も「スッキリわかる」シリーズで大丈夫です。こちらは予想問題もついているため力試しにはもってこいです。

繰り返しですが、絶対に最新の教材を買ってください。試験範囲が異なる場合があるので、解いても効果が薄くなる場合があります。

過去問題・予想問題を解いたら、必ず復習します。

間違えた分野はテキストに戻って再度理解を深めます。この時にも、絶対に例題をきちんと解きましょう。

基本的な問題を理解するには例題を何度も解くのが一番効果的です。

直前予想問題集と勉強のポイント

過去問でも7割以上をコンスタントに取れるようになってきたら、直前問題集に移ります。

ここではもう本番と同様の意識で問題を解いてみましょう。

間違えた問題は、論点別に学習すると効率よく勉強できます。特定の論点に対して、得意科目を一つずつ増やしていくイメージですね。

また、簿記2級の勉強では、工業簿記を苦手とする方が多いです

これは主に以下の原因があると思います。

  • 工業簿記は2級から出題される範囲だから
  • 計算力重視の問題だから

当たり前ですが、完全に新しく出題される分野なので、その分学習が遅れてしまい、どうしても苦手意識が出てしまう方が多いです。

また、工業簿記は計算力が問われる問題が多く、電卓を高速に操って素早く答えを出す力が求められます。

それ故に苦手とする方が多いのですが、冷静に問題を眺めてみると、中学生レベルの計算しか求められていないことがほとんどです。

要は、慣れの問題で、冒頭でも説明した通り、工業簿記を先に得点源にしておくと、2級突破のカギとなってくれます

効率よく点数を取って、一発合格を目指しましょう!

オススメのキャリアプラン

簿記2級を取得すると、キャリアパスの選択肢が増えます。

最後に簿記2級の取得を前提とした、オススメのキャリアプランをご紹介します。

ベンチャーで活躍するビジネス開発メンバー

おすすめの一つ目は、ずばりベンチャー企業でのビジネス職として入社することです。

ベンチャー企業では、人数も少なく、組織的な仕組みも整っていないことが多いため、必然的に一人で複数の役割をこなす必要が出てきます。

そういった環境の中で、簿記の知識を持ったビジネスサイドのメンバーは非常に貴重になります。

営業や人事・総務などの仕事もこなしつつ、経理側の仕事も任せることができるため、簿記の知識をベースにして、「ビジネスサイドのオールラウンドプレイヤー」を目指すことができるのです。

ベンチャー企業ですと、まだまだ規模的には中小企業の域を出ないことが多いため、簿記2級レベルの知識でも十分に活躍できます。

ベンチャーの初期フェーズでこのような役割を担うことができると、将来的に良い役職につきやすくなるため、非常にオススメです。

大企業の経理部門

おすすめの二つ目は、大企業の経理部門です。

オススメポイントは二つあります。

  • 大企業では大きな数字を扱うことができる
  • 教育制度が整っている

大企業では、事業規模が大きいため、必然的に扱う金額や対応するべき業務も多岐に渡ります。

簿記の勉強の中ではなかなか出題されないような実務も多く遭遇するため、経理担当としてしっかり鍛えられると思います。

また、大企業では教育制度が整っていることが多いため、知識のステップアップがやりやすくなります。いわば、お金をもらいながら勉強できる環境が整っているのです。

資格を活かして効果的に転職を進めるには

このサイトでは、資格を活かした転職や転職試験対策も解説しています。
以下の記事を参考にしてみてください。

>>>失敗したくない20代の転職にオススメの転職サイトと転職エージェント【第二新卒にも】
>>>【オススメ本】中途採用・転職者向けSPI対策!

今の時代、資格は武器です。
しかし、それを効果的に活かした転職をするにはコツが入ります。

しっかりとスキルを身に付け、それをうまくアピールすることも忘れずに、良い仕事に出逢えるようにしましょう。